ウイスキーの雑学「そもそもウイスキーってなに?」

ウイスキーの雑学「そもそもウイスキーってなに?」

みなさんは普段よくウイスキーを飲まれますか?最近、若い人のお酒離れが進んでいるという話をよく聞きます。ウイスキーについての知識を深めてウイスキー好きになってもらいたいものです。今回はウイスキーが好きになる雑学を集めてみました。 2018年07月23日作成

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みなさんは普段よくウイスキーを飲まれますか?最近、若い人のお酒離れが進んでいるという話をよく聞きます。ウイスキーについての知識を深めてウイスキー好きになってもらいたいものです。今回はウイスキーが好きになる雑学を集めてみました。 2018年07月23日作成

そもそもウイスキーって何?

ウイスキーとはどういうお酒を指すのでしょうか。まずはウイスキーの定義から入っていきましょう。
ウイスキーは大麦やライ麦、トウモロコシといった穀物を麦芽酵素で糖化させてマッシュにします。さらにマッシュを発酵させてアルコールにして、蒸留装置にかけて純度の高いアルコールのみを抽出します。この純度の高いアルコールを樽で何年も発酵させたものがウイスキーとなります。

アルコールの原料になるのは糖です。ワインもビールも日本酒も、穀物を糖化させ糖を発酵させてアルコールにしています。この工程はすべて同じです。

ウイスキーの定義は国によって異なる?

上記で説明したウイスキーの定義は一般的なものです。ウイスキーの厳密な定義は国によって異なっています。

日本が定めるウイスキーとは

日本では酒税法3条15号で以下のようにウイスキーを定義しています。
・ウイスキーは発芽させた穀物と水を原料にして糖化させたものを、発酵させてアルコールにし、蒸留して95度未満のアルコールを抽出したもの。
・発芽させた穀物と水を原料にして糖化させたものを、しらかばの炭、その他政令で定めるもので濾した麦汁を発酵させて蒸留したアルコール度数95度未満のもの。

欧州連合が定めるウイスキーとは

・発芽させた穀物に含まれているモルトのジアスターゼによって糖化させ、糖化したマッシュを天然酵母によって発酵させ、蒸留してアルコールを抽出したもの。
・蒸留して抽出したアルコールを700リットル未満の木製樽に入れて、3年以上熟成させたもの。
・希釈する際に、他のアルコールを添加してはいけない。
・甘味付けや香り付けをしてはいけない。着色にはカラメル以外の添加物を使用してはいけない。

アメリカが定めるウイスキーとは

・発酵した穀物のマッシュ(糖化したもの)を発酵させて、アルコールを蒸留したもの。
・190度プルーフ(アルコール度数85度)未満の蒸留液で、ウイスキーの味がするもの。
・オーク樽で熟成され(バーボンウイスキーはオーク樽での熟成を要しない)、80度プルーフ(アルコール度数40度)以上で瓶詰めされたもの。

ウイスキーの種類

「シングルモルトウイスキー」や「ブレンデッドウイスキー」といったウイスキーの種類を聞いたことがあるかと思います。製造方法別のさまざまなウイスキーの種類や特徴について解説しましょう。

モルトウイスキー

モルトウイスキーというのは、モルト「大麦麦芽(発芽させた大麦)」のみを使って糖化し、発酵させてアルコールを抽出したウイスキーのことです。原料であるモルト(大麦)を発芽させ、発芽した芽がそれ以上成長しないようにピートという泥炭で燻して乾燥させます。この工程であのウイスキーならではのスモーキーな香りがつきます。

マッシュ(糖化したもの)を発酵させたものを、単式蒸溜器で蒸溜して樽で熟成させたものが「モルトウイスキー」です。モルトウイスキーには「ブレンデッドモルト」と「シングルモルト」の2種類があります。
・ブレンデッドモルト
名前の通り、さまざまな蒸留所の原酒を混ぜ合わせて、ブレンドしたモルトウイスキーです。
・シングルモルト
一つの蒸留所のみで蒸留されたモルトウイスキーです。蒸留所のある気候風土がストレートに出るため個性のある仕上がりになります。

グレーンウイスキー

モルトウイスキーはモルト(大麦)のみを原料にしていますが、グレーンウイスキーは、トウモロコシや小麦、麦芽などを原料にして製造されています。モルトウイスキーは主に単式蒸溜器で蒸溜しますが、グレーンウイスキーは連続式蒸溜機で蒸留します。モルトウイスキーのような強い個性がなく、主張しないのでブレンデッドウイスキー用の原酒として使用されます。

ブレンデッドウイスキー

モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドして作ったウイスキーです。ブレンダーが味覚や臭覚をいかして調合し、ブランド名をつけて市場に出します。現在市販されているウイスキーのほとんどがブレンデッドウイスキーです。

バーボンウイスキー

アメリカのケンタッキー州でつくられているトウモロコシを原料にしたウイスキーです。原料にはトウモロコシを51%以上配合して、蒸留する際は80℃以下の温度でアルコールを抽出することなど、細かい規定があります。コーン特有の甘くまろやかな香りと味が特徴です。

いかがでしたでしょうか?
ウイスキーの基本を知って、今宵も一杯いただいてみてはいかがですか?

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