元バーのマスターが語る「フォア・ローゼズ」とは?

元バーのマスターが語る「フォア・ローゼズ」とは?

数年前までバーのマスターをしていました。店で一番人気だったのが「フォア・ローゼズ」というバーボンウイスキーです。常連のお客様の好みは黒ラベル(フォア・ローゼズ・ブラックラベル)。ショットグラスやテイストグラスに注いでストレートでお召し上がりになるお客様が多かったと思います。 2018年09月25日作成

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数年前までバーのマスターをしていました。店で一番人気だったのが「フォア・ローゼズ」というバーボンウイスキーです。常連のお客様の好みは黒ラベル(フォア・ローゼズ・ブラックラベル)。ショットグラスやテイストグラスに注いでストレートでお召し上がりになるお客様が多かったと思います。 2018年09月25日作成

「フォア・ローゼズ」命名の由来

「フォア・ローゼズ」の生みの親である「ポール・ジョーンズ」(ポール・ジョーンズ蒸留所の創業者)。彼はある夜、偶然参加した舞踏会で絶世の美女と出会います。
ひとめぼれしてしまった「ポール・ジョーンズ」はプロポーズしました。すると彼女の答えはこうです。
「次の舞踏会までお返事を待っていただけますか?もしプロポーズをお受けするなら、胸にバラのコサージュをつけてまいります」

そして約束していた舞踏会の夜、彼女は胸に真っ赤な4輪のバラをつけて現れました。

それが「フォア・ローゼズ」命名の由来です。ラベルにはそのとき彼女が付けていた真っ赤なバラのコサージュが描かれています。情熱的で美しい逸話ですね。

「フォア・ローゼズ」とは

「フォア・ローゼズ」は、1888年にアメリカのポール・ジョーンズ蒸留所で生産されていた「ストレート・バーボン」の呼び名です。1920年から1933年まで続いたアメリカの禁酒時代には薬用バーボンという名目で蒸留製造がゆるされ、かろうじて命脈をつなぐことができました。

「フォア・ローゼズ」もほかのバーボンと同じ「トウモロコシ」と「ライムギ」が原料。特徴は「フォア・ローゼズ」社が独自に培養した5種類の酵母を組合わせてアルコール発酵させている点です。出来上がった原酒は、新しいオーク樽に充填して少なくとも5年間は熟成させます。

「フォア・ローゼズ」の樽熟成の方法は、ほかのバーボンメーカーとは異なっています。一般的なバーボンは、8階建てにもなる建物の各階の温度差を利用して熟成させますが、「フォア・ローゼズ」は、1階建ての広大な倉庫の中でじっくり時間をかけて熟成させます。

「フォア・ローゼズ」には5種類の銘柄があります。「フォア・ローゼズ」「フォア・ローゼズ・ブラックラベル」「フォア・ローゼズ・シングルバレル」「フォア・ローゼズ・スーパープレミアム(プラチナ)」「フォア・ローゼズ・マリアージュコレクション」の5種類です。一般的に飲まれているのは「フォア・ローゼズ・ブラックラベル」。「フォア・ローゼズ・マリアージュコレクション」は、冬季限定でアメリカだけで販売されています。

フォア・ローゼズのおいしい飲み方

・テイストグラスでストレート
「フォア・ローゼズ」の甘いバーボンのふくよかさを楽しむためにテイストグラスに適量そそいでストレート味わってみてください。これが「フォア・ローゼズ」のいちばんおいしい飲み方です。

・ハイボール
トールグラスにクラッシュドアイスを投入して、好みの量の「フォア・ローゼズ」を注ぎ、グラスに霜がつくまでマドラーでステイします。グラスが冷えて霜がついたら、炭酸をグラスの7分目くらいまで注ぎ、炭酸をのがさないようにそっと1度だけステイしてお飲みください。

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