「ボウモア」が「アイラの女王」と呼ばれるなら、「ラフロイグ」は「アイラモルトの王」と呼ばれるにふさわしいウイスキーです。クセの奥に女性らしい甘さを隠し持つ「ボウモア」とは対照的に、「ラフロイグ」は男性らしさを感じさせるスコッチウイスキー。「ボウモア」を凌駕する圧倒的なクセとその個性が、世界中のファンを虜にし続けているのです。
ラフロイグの主な特徴
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「ボウモア」を凌駕する圧倒的なクセとその個性が、世界中のファンを虜にし続けているのです。の特徴は、他のアイラ島のウイスキーと同様、ピート香によってもたらされるスモーキーな香りです。
しかし、他の蒸溜所と比べても、その香りと強烈な個性は特筆すべきものであり、それゆえ「アイラモルトの王」とまで評されています。麦芽を乾燥させる際に使用するピートは、ヘザー、コケ類、海藻で生成した専用ピート採掘場のもの。
水分量の多いこのピートを、伝統的なフロアモルティング手法を使って大麦麦芽に炊き込みます。日本では、正露丸に近いと感じる人もいるほどの強烈な風味に圧倒されてしまう人も少なくありません。
ヨード様が強いので好みが分かれがちですが、一度ハマれば「ラフロイグ」以外を飲めなくなるというほど、奥深い魅力に包まれているスコッチです。
ラフロイグの味と香り
スコッチウイスキーの特徴といえば、甘い香りと味わいですが、ラフロイグは前述したようにとても独特な香りです。日本のファンの間では、「正露丸の香り」と言われています。
ですが、スモーキーな味わいの中にほんのりと海の磯の香りを感じ、スモーキーフレーバーが強く立ちのぼります。それが根強いファンを離さない理由となっています。
ラフロイグの歴史
「ラフロイグ」という言葉は、「広い入り江の美しい窪地」という意味であり、実際にアイラ島の蒸留所は、海辺の美しい風景に溶け込むように佇んでいます。1815年に創業されたこの蒸留所は、ブレンデッドウイスキーに大きな貢献をしてきました。スコッチのブレンデッドの風味に、複雑さとスパイスを与える役割を担ってきたのです。アメリカにおける1920年以降の禁酒法時代においても、「ラフロイグ」は薬用酒としての輸入が例外的に認められていました。
「ラフロイグ」が「アイラの王」といわれる由縁には、チャールズ皇太子の存在もあります。1994年、「ラフロイグ」は、風味の芳醇さとその強烈な個性、そして品質の高さから、チャールズ皇太子によって、シングルモルトでは初めて王室御用達のウイスキーに認められました。ちなみに、現在、王室御用達の認可を与える権限を持っているのは、エリザベス2世とエジンバラ公、そして、プリンス・オブ・ウェールズのチャールズ皇太子のみです。
ラフロイグの知識
おすすめの飲み方・シチュエーション
「ラフロイグ」のおすすめの飲み方は、他のシングルモルト同様、ロックか、ストレートです。強烈な個性の前に白旗を挙げてしまう方もとても多いので、無理は禁物です。しかし、少しでも興味を持ち、その強烈な個性にまた触れてみたいと思ったなら、ぜひ続けて飲んでみてください。「ラフロイグ」の香りや味に慣れてきたら、それはあなたにとっての新たなステージの幕開けとなるでしょう。
他のアイラと比べると、比較的、ソーダ割にしてもその美味しさを損なわずに飲めることも「ラフロイグ」の特徴です。非常にすっきりとした味わいと、ソーダで多少まろやかになったスモーキーな香りを感じることができます。匂いや味に抵抗がある方は、最初の一杯はソーダから始めてみてください。
ラフロイグの種類
ラフロイグ10年
英国チャールズ皇太子をはじめ世界に多くのファンを持っています。
強いスモーキーフレーバー、重厚でピーティーヘザー香るスモーキー、爽快なピート香と海藻を思わせる潮のアロマが特徴のラフロイグ10年ものです。
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ラフロイグ クオーターカスク
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ラフロイグ セレクトカスク
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ラフロイグ18年
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ラフロイグ30年
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