スコッチウイスキー『ブルックラディ』とは?クセが少なくドライなのが特徴

スコッチウイスキー『ブルックラディ』とは?クセが少なくドライなのが特徴

ブルックラディは、他のアイラのウイスキーと比べるとクセが少なく、ドライで飲みやすいです。ここではその特徴や歴史についてご紹介していきます。 2017年12月02日作成

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ブルックラディは、他のアイラのウイスキーと比べるとクセが少なく、ドライで飲みやすいです。ここではその特徴や歴史についてご紹介していきます。 2017年12月02日作成

「ブルックラディ」は、独自の試みを重ねている蒸留所であり、多くのウイスキーファンを惹きつけています。他のアイラのウイスキーと比較すると、ピートを炊き込む量がかなり少ないのでクセも少なく、ドライで飲みやすい仕上がりになっています。1994年に閉業された後、2001年に復活した蒸留所で代表となったのは「ボウモア」のブランドアンバサダーを務めていたジム・マッキュワン氏でした。

ブルックラディの主な特徴

出典:https//goo.gl

他のアイラモルトとは異なり、ピートをほとんど炊き込んでいないので、スモーキーさはあまり感じられません。口当たりが良く、酸味と甘みが組み合わさった複雑な味です。ボトリングも自社で行っており、アイラでは唯一「ブルックラディ」のみが蒸留からボトリングまでのすべての工程を島内で行うことで知られています。また、ワイン樽を多く用いることも特徴の一つで、五大シャトーのワイン樽で熟成させたウイスキーを販売したことで、大きな反響を呼びました。

ブルックラディの歴史

1881年に創業した「ブルックラディ」は、全ての工程においてコンピュータを用いない職人気質な伝統を守り続けている数少ない蒸留所のひとつです。1994年に一度閉鎖されてしまいましたが、ジム・マッキュワン氏を代表として多くの有志が集い再建し、かつての栄光を取り戻しました。アイラ島唯一の独立資本の蒸留所であり、現在は経験豊富でやる気とウイスキー愛に溢れた地元民を中心に経営されています。1960年代までは、他のアイラモルト同様、ピートを炊き込んだウイスキーを生産していましたが、方針を変更し、今では多くのファンを持つ「ブルックラディ」へと姿を変えました。

ブルックラディの知識

「ブルックラディ」蒸留所は、ほとんどピートを炊き込んでいないアイラとしてファン層を厚くしてきましたが、「ブルックラディ」以外にも2つのウイスキーを生産しています。「ポートシャーロット」と「オクトモア」です。一番ピートが軽いのが「ブルックラディ(フェノール値3~5ppm)」、次が「ポートシャーロット(30~40ppm)」、そして最もピートを炊き込んでいるのが「オクトモア(80~160ppm)」です。すべて蒸留所による発表ですが、「オクトモア」は非常に強烈な個性を持っており、そのスモーキーな香りはかなり特徴的です。この3つのウイスキーを飲み比べてみるのも面白いかもしれませんね。 また、「ブルックラディ」蒸留所はアイラ島内での生産にこだわっており、ここ100年ほど行われていなかった大麦の生産を再開させました。アイラ産の大麦の生産量はまだそこまで多くはないですが、将来的にはウイスキーに使う大麦をすべてアイラ産のものに切り替える計画を立てています。

おすすめの飲み方・シチュエーション

「ブルックラディ」は他のアイラと異なり、クセの強さはあまりありません。とてもなめらかで爽やかな印象で、ストレートからソーダ割まで、お好きな飲み方で飲まれるのが良いと思います。「ポートシャーロット」、「オクトモア」は、他のアイラ同様、ピートを炊き込んだウイスキーなので、一度はストレートか、ロックをお試しください。しかし、「オクトモア」は、ウイスキーの中でもトップクラスにクセの強いウイスキーといえるので、 飲むときはゆっくりと味わいながら楽しんでください。アルコール度もかなり高めのウイスキーなのでチェイサーもお忘れなく。
「ブルックラディ」は、アイラの中では変わり種です。ピートをほとんど炊き込まないウイスキーが主力商品ですが、強烈な個性を持つウイスキーも生産しています。「癖のあるウイスキーを生産するアイラにおける変わり者」なかなか好奇心をくすぐるシングルモルトですね。
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