スコッチウイスキー『ダルモア』の特徴、歴史、おすすめの飲み方など

スコッチウイスキー『ダルモア』の特徴、歴史、おすすめの飲み方など

ダルモアは香りがとてもフルーティ。しっかりとした味わいを持ちつつ、後味はすっきりとしています。そんなダルモアの特徴や歴史をご紹介していきます。 2017年12月01日作成

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ダルモアは香りがとてもフルーティ。しっかりとした味わいを持ちつつ、後味はすっきりとしています。そんなダルモアの特徴や歴史をご紹介していきます。 2017年12月01日作成

ボトルの印象で言えば、非常に記憶に残りやすい特徴を持っているシングルモルトが「ダルモア」です。スコットランドの北、ハイランド地方に蒸留所を構えるこのウイスキーは、ゲール語で「広大な湿地」、または「広大な草地」を意味する名前を持ちます。この辺りは、今でも鹿狩りが盛んな土地で、そのような自然豊かな場所で造られているウイスキーが「ダルモア」です。

ダルモアの主な特徴

出典:https//goo.gl

「ダルモア」を嗅ぐと、オレンジを彷彿とさせるような柑橘系の甘い香りと、適度なスパイシーな香りが混じりあいます。味は柑橘系を想像させますが、甘さもほどよく感じられます。厚みはありますが重たさはあまりなく、非常になめらかで後に残りません。

ダルモアの歴史

「ダルモア」の創業は1839年。その後1867年にマッケンジー兄弟が運営を行うようになります。それ以来「ダルモア」は、マッケンジー兄弟と仲が良かった、ジェームス・ホワイトとチャールズ・マッカイが手がけるブレンデッドウイスキー「ホワイト&マッカイ」の原酒、キーモルトとして重要な役割を果たしてきました。1960年代には、ホワイト&マッカイ社と合併し、その後もマッケンジー一族は経営に携わってきました。しかし、2007年にはUBグループに買収され、2014年にはフィリピンのエンペラドール社に買収されています。

ダルモアの知識

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「ダルモア」の蒸留所には、ポットスチルが8基ありますが、形状も大きさも非常にユニークなことで知られています。そのうちのひとつは、1874年製で今なお現役だとか。「ダルモア」を特徴づける雄鹿のエンブレムは、北ハイランドが鹿の生息地だから採用されたというわけではありません。この雄鹿のエンブレムには、王様との次のようなエピソードが伝えられています。 1263年、国王アレキサンダー3世が雄鹿に襲われた時、マッケンジー一家が、国王の窮地を救います。国王の命を救った功績を讃えられ、マッケンジー一家は、雄鹿の紋章を使うことを許されたのです。それ以来、同家は雄鹿のエンブレムを使用しています。また、2009年には、「1263キング・アレキサンダー3世」というボトルも発売しています。

おすすめの飲み方・シチュエーション

非常に香りがフルーティで、しっかりした味わいを持ちつつ、後味はすっきりしているウイスキーです。ストレートでまず飲んでみて、徐々に加水していく方法も面白いかもしれません。少量の加水をすることで、華やかな香りが開いてくるので、ぜひお楽しみください。ロックやソーダ割ももちろんおすすめです。ただ、ソーダ割にしてしまうと少し物足りなく感じてしまうかもしれないので、香りづけに、少量のウイスキーを表面に浮かべると良いでしょう。 また、「ダルモア」と「ホワイト&マッカイ」は、非常に関係の深いシングルモルトとブレンデッドウイスキーなので、両者を比べ飲みしてみるのもいいかもしれません。歴史の中で培われてきた友情に思いを馳せることもまた、一興です。
「ダルモア」の雄鹿のエンブレムは、威厳あふれるウイスキーという印象ですが、歴史に想いを馳せながらゆっくりと味わえば、伝統や友情なども感じられる優しい味わいです。ぜひ、ゆっくりと味わってみてください。
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