「ジャックダニエル」とは?
「ジャックダニエル」の創業者であるジャスパー・ニュートン・"ジャック"・ダニエルは、1850年、テネシー州リンチバーグの貧しい家庭に生まれました。その後、家族の友人の家に預けられたジャック・ダニエルは7歳からルター教会の牧師で蒸溜所のオーナー「ダン・コール」に雇われます。
これがきっかけとなり、ジャック・ダニエルはダン・コールからテネシーウイスキーの製造を教わることに。原酒を樽詰めする前にサトウカエデの炭でろ過する「リンカーン郡製法」(チャコール・メローイング製法)というテネシーウイスキー独自の製造法も一から学びました。
1863年9月、ジャック・ダニエルにすべての製造方法を伝授したダン・コールは、牧師業に専念するため、弱冠13歳のジャック・ダニエルに蒸溜所をゆずります。
1866年、16歳になったジャック・ダニエルは自分で製造したテネシーウイスキーを陶器のジャグに詰めて販売を開始。アメリカ政府は酒類に課税するであろうという見込みから蒸溜所を政府に登録、アメリカではじめて政府公認の蒸溜所になりました。
1904年には、セントルイス万国博覧会で「ジャックダニエル・オールド」を出品。世界中のウイスキーが出品された品評会で唯一金賞を受賞しました。「ジャック・ダニエル」ブランドが世界に認められた瞬間です。
しかし、アメリカの禁酒法によって50年以上続いた蒸溜所は閉鎖に追い込まれます。禁酒法が撤廃された後、ジャック・ダニエルの甥のレム・モトローによって再建されました。しかしレム・モトローには後継者がいなかったため、アーリータイムズを持つブラウン・フォーマン株式会社が蒸留所を買収して現在に至っています。
「ジャック・ダニエル」の原料は「トウモロコシ」を80%、残りはライ麦と大麦麦芽を使用しています。サトウカエデの炭は自社工場内で生産されており、高さ3mの巨大な樽にサトウカエデの炭を敷き詰めて、蒸留所から直接パイプで蒸留液を流してろ過しています。
「ジャック・ダニエル」のおいしい飲み方
・ストレートで
「ジャック・ダニエル」はロックシンガーに愛飲者が多いことで知られています。ガンズ・アンド・ローゼスのスラッシュは常にボトルを常に持ち歩く「ジャック・ダニエル」ファンです。スラッシュの飲み方はもちろんボトルのラッパ飲みですが、その飲み方はあまりオススメできません。
テイストグラスでふくよかな香りや味を楽しみながらゆっくり味わってみましょう。数滴水をたらしてトワイスアップにしながら味の変化を楽しむ飲み方もオススメです。
・ハイボールで
トールグラスにクラッシュドアイスをいれて、「ジャック・ダニエル」を好みの量注ぎ入れます。マドラーでかき混ぜてグラスとウイスキーをしっかり冷やしてから、炭酸を8分目くらいまで注ぎ、1回だけ静かにステイします。
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