伸びしろに期待大!知られざるウイスキー名産地

伸びしろに期待大!知られざるウイスキー名産地

5大ウイスキー以外の隠れ名産地をピックアップしました。伸びしろのある地域ばかりですので、これを機に是非覚えておいてください。 2017年12月16日作成

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5大ウイスキー以外の隠れ名産地をピックアップしました。伸びしろのある地域ばかりですので、これを機に是非覚えておいてください。 2017年12月16日作成

世界の五大ウイスキー産地といえば、ウイスキー誕生の地と言われるアイルランドをはじめ、スコットランド、アメリカ、カナダ、それに日本。
これらの五大ウイスキーにも引けを取らないウイスキーは、世界にまだまだあります。
今回は、ウイスキーの隠れ名産地である、ドイツ、フランス、オーストラリア、インド、ブラジルのウイスキーについて詳しくご紹介します。

ジャーマンウイスキー

ジャーマンウイスキーの歴史

ジャーマンウイスキーと呼ばれるドイツのウイスキー。近年まで国内に蒸留所がなかったため、主にスコットランドから輸入した原酒をブレンドして生産していました。その後1980年代にドイツ国内で初めて蒸留所が作られ、本格的に国産ウイスキーの生産が始まりました。

ジャーマンウイスキーの特徴

モルトとグレーンをブレンドした、ブレンデッドウイスキーのほか、シングルグレーンウイスキー、シングルモルトウイスキーも作られています。ドイツ人が好むスモーキーフレーバーが強いのが特徴。

ジャーマンウイスキー、人気の銘柄

ブレンデッドウイスキーの「ラッケ」、シングルモルトウイスキーの「コイルモア」、世界トップ20の蒸留所にも選ばれたことのある「グレンエルス」などがあります。

フレンチウイスキー

フレンチウイスキーの歴史

フランスのブルターニュ地方は、ウイスキーと関わりの深いケルト文化の影響が強く残っている地域。1900年代にこの地方に建てられたフランスで一番古い蒸留所は、もともとフルーツブランデー等の蒸留をしており、1980年代後半からウイスキーの生産を始めました。現在フランスには25か所のウイスキー蒸留所があるといわれています。

フレンチウイスキーの特徴

フレンチウイスキーの多くは、ワインの木樽を使って熟成させています。そのため、華やかでフルーティーな芳香のウイスキーに仕上がります。

フレンチウイスキーの銘柄

コニャック地方で作られている「バスティーユ1789」は、なめらかな口当たりと花の香りで、女性に人気のあるウイスキーです。また、100%蕎麦の実が原料の珍しいウイスキー「エデュー・シルバー」や、アルザス地方で作られているシングルモルト「ラックフォール」などもあります。

オーストラリアンウイスキー

オーストラリアンウイスキーの歴史

オーストラリアでのウイスキー消費量は意外に多く、全スピリッツの売り上げの半分を占めているとか。しかし、1940年代には消費量の8割を超えていた国産ウイスキーが、1960年代以降は輸入ウイスキーの消費量の増加にともなって、1割以下まで落ち込みました。1990年代以降に小規模の蒸留所が数多くでき、現在では次第に生産量も増えています。

オーストラリアンウイスキーの特徴

オーストラリアでは、モルト、グレーン、ライ、バーボンの各ウイスキーがすべて生産されています。原料の多彩さに加えて、広大な国土は気候や地形もバラエティ豊富で、オーストラリアンウイスキーの多様な個性を作り出しています。

オーストラリアンウイスキーの銘柄

シングルモルトの「サリヴァンズ・コ―ヴフレンチオーク」は、ワールド・ウイスキーアワードでベストシングルモルト賞を受賞したこともあり、一度は味わってみたい1本です。また、「サリヴァンズ・コ―ヴアメリカンオーク」も、フレンチオークより軽くてフルーティーな味わいで人気があります。

インディアンウイスキー

インディアンウイスキーの歴史

ウイスキーは19世紀のイギリス統治下時代にインドにもたらされ、その後は廃糖蜜を原料としたインド産ウイスキーが作られていました。1980年代からは、穀物を原料としたモルトウイスキーの生産も本格始動。インドのウイスキー消費量は世界有数で、インド産ウイスキーも近年高い評価を得ています。

インディアンウイスキーの特徴

ウイスキーの産地としてはかなり温暖なインドでは、熟成が早く進むため短期間で風味豊かな味わいのウイスキーとなります。

インディアンウイスキーの銘柄

ウイスキー評論家として著名なジム・マレー氏のウイスキーバイブルで、2010年に高評価を受けたシングルモルトウイスキー「アムルット」や、スコッチとインドのモルトウイスキーをブレンドした「マクダウェル」が有名です。

ブラジルのウイスキー

ブラジルのウイスキー事情

最近ブラジルでは若い人を中心にウイスキーの需要が伸びています。人気なのは、ジョニーウォーカーやジャックダニエルズなどの輸入のウイスキーだそうですが、一般的なのはサトウキビを原料としたブラジルの国民酒カシャ―サです。日本で言えば焼酎のようなお酒なのですが、熟成させたカシャ―サは色も風味もウイスキーのようです。ブラジル産ウイスキーはあまり日本では流通していませんが、この熟成カシャ―サは比較的手に入りやすく、味わう価値があります。

ブラジルのウイスキー銘柄

日本でもバーなどに置かれている「オールド・エイト」は、ブラジルの代表的なウイスキーです。また、「ベーリョ・バヘイロゴールド」はオーク樽で熟成させたカシャ―サ。うつくしい琥珀色と甘い芳香、深い味わいが上質のウイスキーを思わせます。「ファゼンダ・ソレダーデ・イペ」もロックで飲むのがおすすめの熟成カシャ―サです。

ウィスキー五大産地以外にも、土地ごとに個性的な味わいのウイスキーがたくさんあります。各地のウイスキーを集めて飲み比べたり、その国のお料理と一緒に味わったりと、とっておきのウイスキーを見つけてみてくださいね。

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