ウイスキーをよりカジュアルに。おいしい「ハイボール」のポイントは?

ウイスキーをよりカジュアルに。おいしい「ハイボール」のポイントは?

古くて新しい飲み方、「ハイボール」。炭酸で割っただけのシンプルな飲み方ですが、自宅で楽しむことができるのは今の時代ならでは。そんなハイボールの楽しみ方をいろいろとご紹介します。 2018年03月05日作成

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古くて新しい飲み方、「ハイボール」。炭酸で割っただけのシンプルな飲み方ですが、自宅で楽しむことができるのは今の時代ならでは。そんなハイボールの楽しみ方をいろいろとご紹介します。 2018年03月05日作成

巷で人気のハイボール、実はアルコールを炭酸で割る飲み方は昔からあるため、ある年代より上の方にとっては「なぜ今?」という感想をお持ちのようです。そんな古くて新しいハイボールの作り方やおすすめの飲み方、一緒に楽しむおつまみなどをご紹介します。

1.なぜ人気?「ハイボール」の秘密

数年前、ジャパニーズファストフードであるオクトパスダンプリングショップ(つまりたこ焼き屋)でハイボールをオーダーする20代がいる、という話題がニュースになりました。そのとき、「え?なんで今?」という感想を持った方は少なからずいらっしゃると思います。だいたい40代以上の方ですよね?

なぜそんな反応だったのか。それはハイボールが、その方たちが若かりし頃に一度流行った飲み方だからです。「歴史は繰り返す」――この言葉を、まさか居酒屋界隈で聞くとは思いませんでした。しかし今回は、「家でも楽しもう」という流れがある点がこれまでとは違います。背景には、ウイスキーの価格低下と種類の多さ、そして炭酸水が気軽に手に入るようになったことではないでしょうか。

また、ハイボールが「ウイスキー」というお酒に対する概念を覆す飲み方だったと言う点もポイントでしょう。お酒を飲み慣れていない人でも炭酸で割ればジュース感覚になり、女性でも手を伸ばしやすい飲み物になりました。

2.「ハイボール」を楽しむポイントは炭酸水

さて実際にハイボールを作ってみましょう。用意するのは、炭酸水、グラス、氷、マドラー、お好きなウイスキーの5点です。
・あらかじめよく冷やしたグラスに、氷を入れます。
・ウイスキーを注ぎます。炭酸水との割合は、1:3~4が基本。
・炭酸水を氷にあてず、回り込むように静かに注ぎます。
・マドラーでくるりと静かにかき混ぜます。
炭酸の泡が弾けるとともに、ウイスキーの持つ香りがふわりと立ち上がって来るでしょう。

グラスは、ウイスキーの香りを楽しむために口は広めで、炭酸を留めるためには高さのあるものがおすすめです。それと、氷を入れるか入れないかです。ロックや水割りは氷が溶けることで生まれる味わいの変化を楽しむ飲み方ですが、ハイボールの場合は氷が溶けるほど放置すると炭酸も抜けてしまいます。お好みに合わせて、氷が溶けそうなら、グラスをしっかり冷やして氷を入れずに作るのもいいでしょう。

3.おすすめハイボール すっきり軽めが好みの方には「デュワーズ」「ブッシュミルズ」「カナディアンクラブ」

ウイスキーの強い風味が苦手という方や、ウイスキー初心者という方で、口当たりが軽いタイプの方がいいという方は、こちらの3つのブランドでハイボールを作ってみましょう! 「デュワーズ・ホワイトラベル」:ブレンデッド・スコッチウイスキーで、キーモルトにはハイランドのアバフェルディが使われています。ピートは穏やかに香る程度で、全体としてさは爽やかかつブレンデッドならではのまろやかさがあります。ハイボールは、デュワーズと炭酸水の割合は1:4で。 「ブッシュミルズ」:アイリッシュウイスキー。一つのブランドからシングルモルトの「ブッシュミルズ シングルモルト」とブレンデッドウイスキーの「ブッシュミルズ ブラックブッシュ」が発売されています。シングルモルトはモルトのみを使ったノンピーテッドのモルトを使っている点がポイントです。 大麦由来の甘さと香り、クセのないクリアな後味にバニラやハチミツのような甘い香りが特長。ブラックブッシュはブレンデッドかつ最長7年の醸成を経た、やわらかさと重厚さを合わせもった味わいが特長です。よりライトな味わいを楽しみたいならシングルモルトをおすすめ。どちらもまずは1:4でハイボールを作ってみて、好みの味に調整してみてください。 「カナディアンクラブ」:その名のとおり、カナディアンウイスキーの定番とも言えるブランドです。クセがなくすっきりした味わいが特長。特にブラックラベルは日本市場限定のブランドで、水割りやハイボールで飲むことを想定して開発されたものです。ハイボールは1:4もしくは1:3で。また、ほんのりした甘みが漂うカナディアンクラブは、ジンジャーエールやセブンアップとも相性がいいのでおすすめです。

4.家飲みならではの個性的な味わいが楽しむ 「白州」「ラフロイグ」「タリスカー」

ウイスキーが好きで、いつもストレートで飲んでいる方には、いつもとちょっと違った味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか。 「白州」:サントリーのシングルモルト。爽やかな香りとフレッシュな風味は、炭酸水ともよく合います。氷なしで1:1で割る、トワイスアップ風ハイボールをお試しあれ。 「ラフロイグ」:アイラ島のアイラモルトの代名詞とも言えるシングルモルト・スコッチウイスキー。磯の香りを含んだスモーキーな風味は、意外にも炭酸水との相性がいいのです。また、ラフロイグはちょっと、と思っている方にもおすすめ。飲み慣れている方は氷を入れて1:1で。チャレンジしたい方は1:3の割合でどうぞ。 「タリスカー」:スカイ島で育まれたシングルモルト・スコッチウイスキー。荒々しい自然に育まれたスパイシーな味わいが個性的な一本。タリスカー・ストームを使ったハイボールに、さらにブラックペッパーをトッピング。刺激的な一杯になること請け合いです。飲み慣れている方でも最初は1:2で。また、強い個性がありますので、ステーキやシーフード・グリルなどのしっかりとした料理ともよく合います。

5.「ハイボール」をさらに楽しむ、おすすめの炭酸水とおつまみ

最近は、コンビニやディスカウントショップで、さまざまな炭酸水を取り扱っていますので、ハイボールに慣れてきたら、合わせてみる炭酸水を変えてみるのもおすすめです。
基本は、風味と喧嘩しない組み合わせを選びましょう。

例えばまろやかな風味のウイスキーに合わせるなら、軟水で炭酸の細かい、国産の天然炭酸水を選びます。ウィルキンソンの強炭酸水などは、ラフロイグやタリスカーのような、個性の強いものにも負けません。ジンジャーやレモン・ライムの風味や甘味があるものでも、ウイスキーとの相乗効果を狙うと意外な発見があるかもしれません。

合わせる料理は、個性が強いものがおすすめです。特に炭酸と辛い料理は相性がよいので、インド料理やタイ料理、ベトナム料理、韓国料理といったエスニック料理がおすすめです。また、脂との相性もよいので、ステーキ、ローストチキン、からあげなどの肉料理にも最適です。いろいろと試して、自分のお好きな組み合わせを見付けましょう!

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