スモーキーモルトは、昔ながらの王道のスコッチウイスキーを味わいたいという方にピッタリのウイスキーです。味わいを左右するスモーキーさとはどのような事なのかご紹介します。
スモーキーな匂いというのは、ちょうど燻製のような匂いです。モルトウイスキーを作る場合には、大麦麦芽の発芽を止めるためにモルティングするのですが、この際に使われていたのが土から掘り出して乾燥させたピートという泥炭です。
こちらのピートは、長い年月をかけて草木が染み込み地層になっていた部分の粘土質な物で、燃やすとあのウイスキーのスモーキーな香りが麦芽に移ります。最近ではノンピーテッドなウイスキーも増えておりますが、やはりスコッチウイスキーの風味の特色の一つであるスモーキーさを味わうのならノンピーテッドでないウイスキーを楽しむのがおすすめです。
サントリーから発売されている大人気のスモーキー4シリーズは、それぞれ違った地域で作られているスモーキーモルトで、アードモア、ボウモア スモールバッチ、カネマラ、
「ラフロイグ」の4種類からなるシリーズで、同じスモーキーモルトでもそれぞれ非常に個性的な味わい、風味をもっております。
非常に個性的な4つのスモーキーモルトの中でも特に個性的なのがラフロイグです。
豊かな磯の香りを楽しむ事ができる
「ラフロイグ」は、複数の樽で熟成されてきたころから重量感のある味わいとなっており、シェリー樽の影響で後味に程良い甘さが現れるウイスキーとなっております。
「ラフロイグ」は非常に人気のあるウイスキーですが、実は好きな人と嫌いな人に意見が真っ二つに分かれるウイスキーとなっております。正露丸のような薬品系に似た独特な香りやオイリーな味わい、他のウイスキーと比べてドライで潮っ気のある後味など唯一無二の味わいがコアなファンを増やしつつ、苦手な人も生み出しているのです。
この
「ラフロイグ」は、色々なウイスキーを飲み重ねてくると徐々に味わいがわかるようになってくるとも言われています。現時点で自分は苦手と思っていても、将来的に大好きになる可能性もあります。苦手だと思ったら無理にチャレンジせずに時間薬に期待するのもおすすめです。
「ラフロイグ」を楽しみたいと思ったら、独特な風味やスモーキーさをしっかりと味わうためにストレートやロックがおすすめです。ラフロイグが本来もっているウイスキーの原点のような風味をしっかりと楽しむ事が出来ます。
ストレートやロックですと、ウイスキー初心者の方にとっては、少々クセが強すぎるような可能性もありますので、はじめて
「ラフロイグ」を楽しもうと思ったら、ハイボールやチェイサーなどで少し風味を和らげてから味わうのがおすすめです。
「ラフロイグ」の風味を和らげながら味わいたいという方は、熟成の進んだチェダーチーズやスティルトンチーズ、ゴートチーズなど硬質なチーズを合わせるのもおすすめです。また、苦みのあるチョコレートなども女性の方には人気がありますので、初心者の方と一緒に
「ラフロイグ」を楽しもうと思ったら、濃い目のおつまみを用意してみてください。