NAS(ノンエイジウイスキー)をご存じですか?美味しく、比較的安価であることから人気も高いです。
ウイスキーの銘柄に詳しくない方は、まずノンエイジウイスキーにチャレンジしても良いかもしれません。ここでは、ノンエイジウイスキーの内容や特徴について、紹介します。
NASとは
NASとは「ノンエイジステートメント」のことで、熟成年数を示さないウイスキーを指します。ノンエイジウイスキーやノン・ヴィンテージウイスキーとも呼ばれます。
NASの背景
ノンエイジウイスキーは年々増えています。増加している背景としては、世界的なウイスキー原酒不足があります。
また、ブレンダーが熟成期間を気にせず原酒を使えるために理想のウイスキーを生み出しやすくなること、さらに、ウイスキーの消費者にとってウイスキーの価格やブランドにとらわれずに味を評価できる飲み手が増えていることも増加の理由です。
そもそもウイスキーの魅力は熟成年数ではない、という考え方もあり、アメリカンウイスキーやアイリッシュウイスキーはノンエイジウイスキーが多く揃っています。
NASのメリット
ノンエイジウイスキーが増えることで、安く美味しいウイスキーが飲みやすくなります。ウイスキーは長期間熟成するほど貯蔵のコストが膨らみ、その分売値が上がってしまいます。
しかし、ノンエイジであれば比較的熟成期間が短いため、コストが抑えられて売値も下がります。さらに、ブレンダーが熟成期間にとらわれず使いたい原酒を使ってウイスキーを製造できるため、より新鮮で新しい香味のウイスキーを味わえます。
NASのデメリット
ノンエイジウイスキーのデメリットは、熟成期間の長い原酒だけでなく、若い原酒も使用するため、荒々しい味わいが目立ってしまうことです。熟成期間の長いウイスキーの味わいに慣れている人は、物足りなさを感じてしまいます。
おすすめノンエイジウイスキー
ここでは、おすすめのノンエイジウイスキー4本を紹介します。
「余市」(ニッカ)
「宮城峡」(ニッカ)
「白州」(サントリー)
「知多」(サントリー)
世界的な原酒不足もありノンエイジウイスキーが増え、注目されています。作り手は熟成期間や原酒にとらわれずウイスキーを製造でき、飲み手は美味しく安いウイスキーを手に入れやすくなります。飲んだことない方は、ぜひ試してみてください。
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