日本流だから口に合う!ジャパニーズウイスキー

日本流だから口に合う!ジャパニーズウイスキー

5大ウイスキーの一つにも数えられる日本のウイスキーは、日本人の口に合うのでオススメ。今回は、日本流ウイスキーの歴史や特徴、風味について解説します。 2017年11月29日作成

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5大ウイスキーの一つにも数えられる日本のウイスキーは、日本人の口に合うのでオススメ。今回は、日本流ウイスキーの歴史や特徴、風味について解説します。 2017年11月29日作成

ハイボールがメジャーになり、日本でもウィスキーを楽しむ方が増えてきましたね。そんな日本にも、世界に誇れるウィスキーがあります。今回は日本のウィスキーの歴史や特徴などを解説していきます。

ジャパニーズウイスキーの歴史

ジャパニーズウイスキーの誕生

日本における最初のウイスキー蒸留所は、1923(大正12)年に創設された山崎蒸留所です。現在も操業を続け、蒸留所見学も行っている山崎蒸留所は、寿屋(現サントリー)の創業者である鳥井信治郎によって設立されました。
最初の山崎蒸留所に蒸留技師として鳥井に招待されたのが、NHK連続テレビ小説『マッサン』の主人公、竹鶴政孝です。竹鶴は、広島の酒屋に生まれ、大阪の摂津酒造で働いていましたが、社長の命を受けて1918年にスコットランドへウイスキー造りを学びに留学します。
ロングモーンとヘーゼルバーンの蒸留所で製造技術を学んできましたが、竹鶴が帰国した時、すでに摂津酒造はウイスキー製造を断念していました。鳥井は、そのような境遇にあった竹鶴を迎え入れ、山崎蒸留所の初代工場長に任命したのです。
その後、スコッチの伝統的な製法を踏襲して、1929(昭和4)年に国産第一号の「サントリーウイスキー」(通称白札)が発売されました。

ウイスキーブームの盛衰

寿屋(現サントリー)の他、竹鶴が独立開業した大日本果汁株式会社(現ニッカウヰスキー)や、大国酒造(後のメルシャン)、本坊酒造など、多くの企業がウイスキー製造に乗り出しました。
ウイスキー貿易が自由化された1970年代には、国際的メーカーであるシーグラム社が資本参加したキリンシーグラム社(現キリンディスティラリー)も誕生しています。このような生産体制が整った結果、1970年代後半からウイスキー人気は熱を帯び、ウイスキーは、「日本の国民酒」と呼ばれるまでになりました。
しかし、1983年をピークに、徐々にウイスキー消費は落ち込み、2000年代には当時の2割から3割にまで消費量が落ち込んでしまいました。最近では、サントリー角瓶の巧みなCM戦略によるハイボールブーム、NHK連続テレビ小説『マッサン』の影響、プレミアムウイスキーとしてのシングルモルトが人気を博したことなどによって、徐々に再評価されつつあります。
国際的なコンクールで様々な賞を受賞し、世界でも評価が高まっているジャパニーズウイスキーは、国内における人気、消費共に上昇傾向にあり、期待が高まっています。

ジャパニーズウイスキーの分類

ジャパニーズウイスキーは、基本的にスコッチの製法を踏襲しています。大きく分けて、単式蒸留器で造られるモルトウイスキー、連続式蒸留器で造られるグレーンウイスキー、そしてその二つを組み合わせるブレンデッドウイスキーの3種類です。
スコットランドやアメリカに比べて、日本にはウイスキーに関する細かな規定等は存在せず、酒税法の範囲内において比較的自由度の高いウイスキー製造がされています。

ジャパニーズウイスキーの特徴

ジャパニーズウイスキーの特徴は、日本独自の複合蒸留所にあります。複合蒸留所とは、一つの蒸留所で、様々なモルト原酒とグレーン原酒を作り分ける蒸留所のことです。様々な変化を一つの蒸留所で造ることが出来るのです。
スコットランドは、他の蒸留所と自由に樽の売買ができるので、このような複合蒸留所はありませんが、日本ではそのような習慣が根付かなかったため、それぞれの蒸留所で様々な原酒を製造、確保してきました。
そのため、それぞれの会社が独自の工夫を重ね、個性豊かなジャパニーズウイスキーが造られてきたのです。

ジャパニーズウイスキーは、優美で繊細な味わいであると表現されることが多いです。日本人の舌、好みに合うように改良を続けられてきたことから、このような味わいがジャパニーズウイスキーの特徴になったのでしょう。

風味

ジャパニーズウイスキーの商品数は多くはありません。そのため、香りもそれぞれ個性的で、ウイスキーによってかなり違いが感じられます。中には、日本固有種であるミズナラの木で作られた樽で熟成されたウイスキーもあります。これらのウイスキーはジャパニーズウイスキー特有の香りが楽しめます。

今まで何気なく飲んでいたハイボールも、その歴史や特徴を知ることで違った楽しみ方ができるかもしれませんね。次回、ウィスキーを飲む機会がある時は、その特徴や歴史を思い出しながら飲んでみてくださいね。

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