いつの間にやら大人気!?今さら聞けない「ジャパニーズウイスキー」のおすすめは?

いつの間にやら大人気!?今さら聞けない「ジャパニーズウイスキー」のおすすめは?

なにかと話題の国産ウイスキー。実はすでに「世界5大ウイスキー」の5番目に上げられるほど、海外でも人気になっているのです。そんな「ジャパニーズウイスキー」の歴史とおすすめの銘柄をご紹介します。 2018年03月02日作成

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なにかと話題の国産ウイスキー。実はすでに「世界5大ウイスキー」の5番目に上げられるほど、海外でも人気になっているのです。そんな「ジャパニーズウイスキー」の歴史とおすすめの銘柄をご紹介します。 2018年03月02日作成

目次

某ドラマで日本のウイスキーの創業者がモデルになり、国産ウイスキーが本場のイギリスで賞を受賞したりと、今注目の「ジャパニーズウイスキー」。でも実はまだ飲んでみたことがなくて、という人も多いのではないでしょうか? ウイスキー入門志願の方に、ざっくりとした日本産ウイスキーの歴史とともに、おすすめの銘柄・飲み方などをご紹介します。

1.ウイスキーの産地として注目されている「日本」

ウイスキーはアイルランドもしくはスコットランドで生まれた蒸溜酒です(※どちらが古いかは諸説あり)。この「蒸溜酒」とは、「原材料を発酵させてからアルコールと味・香りの成分を抽出し、容器に入れて醸成させたお酒」のことで、日本の酒類では焼酎がやはり蒸溜酒になります。

アイルランドやスコットランドで生まれたウイスキーは、18世紀にアメリカに渡ってバーボンウイスキーとなり、さらにカナダに渡ってカナディアンウイスキーとなりました。

日本に伝わったのは19世紀中頃、黒船に乗ってやってきたアメリカのペリー一行が最初だとされています。そして初の国産ウイスキーが発売されたのが1929年でした。

それからおよそ90年の歳月を経た現在、日本産ウイスキーは国際的なウイスキー専門誌が主宰する賞を授賞するまでになり、その品質は高い評価を得ています。そしてウイスキー市場において、日本は主要な産地と認められるようになりました。

2.本場スコットランド仕込みの技術を受け継いだ日本ウイスキーの歴史

2014年9月から放送されたNHKの朝の連続ドラマ「マッサン」。このドラマの登場人物のモデルとなったのが、ニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝氏です。初の国産ウイスキー「白札」は、スコットランド仕込みのスモーキーな風味がしっかりと感じられる、輸入品のウイスキーと比較しても遜色のない出来でしたが、日本人に馴染みのない味が受けず、販売は芳しくありませんでした。

その後、第二次世界大戦を経て、終戦直後からウイスキーの販売・製造が再開されます。牽引役はサントリーの「トリス」や「オールド」でした。戦後復興の中で「トリスバー」が次々と開店し、ウイスキー製造メーカーも増えていきます。しかし1980年をピークに、ウイスキーの国内消費量は減少します。

一方、世界ではシングルモルトウイスキーの人気が高まっていきます。日本では遅れて1990年ごろにシングルモルトブームが起こりました。酒税の変更でウイスキーの価格が下がったこともあり、2009年以降は国内消費量が回復し始めました。そして2010年以降、日本産ウイスキーが、海外で高評価を得るようになるのです。

3.海外でも高評価!ジャパニーズウイスキーの「実力」

日本のウイスキーの歴史をざっくりとご紹介しましたが、「注目されていたのはちょっと前でしょう?」と思っている方もいるのではないでしょうか。そんな方のために、最新のジャパンウイスキーの話題をご紹介しましょう。

ウイスキーの専門誌である「ウイスキーマガジン」では、2007年以降毎年「ワールド・ウイスキー・アワード」を発表しています。同賞は他に類を見ないウイスキーのみを対象としたコンペティションが行われています。その最新のワールド・ウイスキー・アワード2017の結果が2017年3月に公表されました。テイスト審査には、世界各国から550の銘柄がエントリーし、14の部門別審査が行われました。そしてそのうちの3部門で、日本産のウイスキーが世界最高賞を獲得したのです(1部門はエントリーなし)。

特筆すべきは、その3部門が、ベストブレンデッド、ベストグレーン、ベストシングルカスクであったこと。これは、日本産ウイスキーがどの種類も高い評価を得ているということの証なのです。

4.スモーキーかつ淡麗辛口、そして多彩さが特色の「ジャパニーズウイスキー」

ジャパニーズウイスキーの特長についてもお話ししましょう。

竹鶴氏が日本初のウイスキー蒸溜所を建設する上でお手本としたこともあり、戦前からあるブランドは、スコッチウイスキーの系譜を受け継いでスモーキーさを風味の基本にしています。一方で、食事とともに楽しむ食文化を反映し、淡麗さと辛口な味わいも追い求めてきました。

もう一つ重要なポイントが、一つのメーカーが製造するウイスキーの多様さです。例えばスコットランドでは、蒸溜所で製造されたシングルモルトを、ブレンデッドウイスキーの製造者に提供するという構造が成立しています。そのため、一つの蒸溜所やメーカーは、一つの製法に特化しています。しかし日本では、一つのメーカーが、シングルモルトもブレンデッドウイスキーも製造するのが一般的であり、メーカー間でシングルモルトのやりとりは行われていません。

ブレンデッドウイスキーに使用するモルトを、自力で調達する必要に迫られたわけですが、結果として、日本では、1箇所の蒸溜所で複数の製法が行われるようになりました。極端な例で言えば、アイラモルトのようなスモーキーなものと、スペイサイドのようなライトでフルーティなものを、同じ蒸溜所で製造するようになったのです。

5.「山崎」や「余市」以外にも!ジャパニーズウイスキーの世界

現在、日本国内には10箇所あまりのウイスキー蒸溜所があります。有名なのは、やはり、サントリーの山崎蒸溜所、ニッカウヰスキーの余市蒸溜所でしょう。これの蒸溜所で作られている「山崎」(シングルモルト)や「余市」(シングルカスク)は国際的にも高い評価を得ています。 最近人気のある比較的新しい蒸溜所では、マルスウイスキーのブランドで知られる本坊酒造の信州ファクトリー、2017年ワールド・ウイスキー・アワードでベストシングルカスクを授賞したベンチャーウイスキーの秩父蒸溜所などが上げられます。 ジャパニーズウイスキーの多くは、食事と一緒に楽しむことを基本に作られています。そのため、ウイスキーをはじめて飲むと言う方におすすめしたいのが、ノンエイジのハイボールです。 ノンエイジとは、ウイスキーのラベルの「10年」「15年」などの数字の記入がないボトルのことです。製造所から出荷する瓶詰めにおいて、熟成年数や製造年数の異なる原酒をブレンドしているために、醸成年数表示がありません。しかし、良質なジャパニーズウイスキーのブレンドであることに違いはなく、各メーカーのブレンダーの個性やこだわりを楽しむことが出来ます。また、価格も比較的抑え気味な点もうれしいポイントでしょう。若い原酒が含まれることも多く、辛口で荒々しさが目立つものもありますが、それをカバーしてくれる飲み方がハイボールです。 「山崎」「余市」「響」の3銘柄をまず試してみることをおすすめします。そこで気に入った風味や味わいをたよりに、より深いジャパニーズウイスキーの世界を探索してはいかがでしょうか。
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