ジャパニーズウイスキー『竹鶴』の特徴、歴史、おすすめの飲み方など

ジャパニーズウイスキー『竹鶴』の特徴、歴史、おすすめの飲み方など

ジャパニーズウィスキーの父と呼ばれた人物が生涯をかけて生み出したウィスキー「竹鶴」。今回は、独自の個性が際立つ竹鶴の特徴や歴史などを解説します。 2017年12月04日作成

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ジャパニーズウィスキーの父と呼ばれた人物が生涯をかけて生み出したウィスキー「竹鶴」。今回は、独自の個性が際立つ竹鶴の特徴や歴史などを解説します。 2017年12月04日作成

ウイスキーの本場、スコットランドでウイスキーづくりを学んだニッカウヰスキー創業者、竹鶴政孝。「ジャパニーズ・ウイスキーの父」と名高い彼が、自身の名をそのまま付けたピュアモルトウイスキーで、商品名からもニッカウヰスキーの自信と誇りが伺えます。モルト同士をブレンドするヴァッティングという手法による独自の味わいが特長。個性的で重厚なピュアモルトと、ライトな味わいのブレンデッドの両極の魅力を見事に調和させていて、エイジングが進むにつれて深みが増す仕上がりになっています。

竹鶴の主な特徴

出典:https//goo.gl

竹鶴の最大の特徴、それはシングルモルトではなく、ピュアモルトであること。北海道余市蒸溜所の余市モルト、宮城峡蒸溜所の宮城峡モルトをブレンドしています。ヴァッティングと呼ばれる製造により、力強い余市モルトと繊細な宮城峡モルトのハーモニーが実現したのです。ラインナップは、竹鶴ピュアモルト17年21年25年竹鶴ピュアモルトという同じブランドでも、酒齢によってそれぞれ異なった明確な個性を持つのが特徴です。スタンダードな竹鶴ピュアモルトは、やわらかなモルトの香りとライムのようなすっきりとした味わい。17年は、麦芽由来のコクと円熟したまろやかな旨味が魅力。シリーズ最高傑作との呼び声も高い21年は、南国の果実を思わせる豊かで華やかな熟成した香りが楽しめます。

竹鶴の歴史

竹鶴の発売は2000年。竹鶴政孝の「余市とは異なるモルト原酒を合わせて、さらに芳醇なウイスキーをつくる」という夢が実現し、商品化されました。2006年に英国の世界的酒類コンペティションであるISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)で竹鶴21年ピュアモルトが金賞を受賞。それ以降も国際的な品評会で受賞を重ねており、2016年のISCでも竹鶴ピュアモルトが金賞を受賞しています。また、英国のウイスキー専門誌「ウイスキーマガジン」のテイスティング大会WWA(ワールド・ウイスキー・アワード)では、竹鶴17年が2014年と2015年にワールドベストブレンデッドモルトを受賞しています。

竹鶴の知識

余市に次ぐ第2の蒸溜所、それが仙台市にある宮城峡蒸溜所です。竹鶴政孝はこの地を訪れて新川の水を口にしてその味に驚き、水割りで味を確認し、工場建設を即決しました。余市のモルトはスコットランドのハイランドのような力強い味わいですが、宮城峡のモルトはローランドのような華やかさ、繊細さが特徴です。これら相反する魅力を持つ二つのモルト原酒を合わせることで、芳醇な竹鶴が生まれました。

おすすめの飲み方・シチュエーション

竹鶴政孝とリタ婦人をモデルにしたドラマの影響で、竹鶴は一時品薄になったこともありましたが、現在は供給も落ち着いており、竹鶴を味わえるお店も増えてきました。比較的リーズナブルな竹鶴ピュアモルトを自宅で、芳醇な17年ものや21年ものをバーで、それぞれの違いを味わいながら楽しんでみてくださいね。
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