ジャパニーズウイスキー『山崎』の特徴、歴史、おすすめの飲み方など

ジャパニーズウイスキー『山崎』の特徴、歴史、おすすめの飲み方など

ジャパニーズウイスキーの代名詞『山崎』について、あなたはどれくらい知っていますか?今回は、山崎の特徴や歴史、美味しい飲み方などをご紹介します。 2017年12月05日作成

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ジャパニーズウイスキーの代名詞『山崎』について、あなたはどれくらい知っていますか?今回は、山崎の特徴や歴史、美味しい飲み方などをご紹介します。 2017年12月05日作成

サントリー山崎蒸溜所は、1923年に大阪府三島郡島本町山崎に作られた日本初のウイスキー蒸溜所。「山崎」は万葉集の歌にも詠まれるほどの名水の里として知られていました。かの千利休もこの地を愛し、この水で豊臣秀吉のためのお茶を立てたといわれています。そんな名水の里で、ジャパニーズウイスキーの歴史は始まりました。

山崎の主な特徴

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「山崎」は、フルーツのような甘くやわらかい香りと、なめらかな口当たり、ほのかなスモーキーさが特徴です。伝統的なミズナラ樽で貯蔵したモルト原酒と、ワイン樽を使って貯蔵したモルト原酒を組み合わせて作られています。このようにモルト原酒同士を組み合わせる方法はブレンダーの技量が試される製法で、「ヴァッティング」と呼ばれています。 現在は、北米産のホワイトオークの新樽やスパニッシュオークのシェリー樽も加わり、さまざまな個性を持った樽が異なった味わいのモルト原酒を育んでいます。製品ラインナップは「山崎」12年18年25年の4種類。この他にも醸造所限定など様々な限定版が存在します。

山崎の歴史

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「山崎」は、1984年にサントリーウイスキーのフラッグシップ製品として発売されました。80年代に入り、高度経済成長期から豊かさの時代へと移ろうとしていた頃、それまでブレンデッドウイスキー製品を販売していたサントリーが約2年もの期間をかけて開発したシングルモルトです。それから30年以上経った今も、ジャパニーズ・シングルモルトウイスキーの代表ブランドとして君臨し続けています。「山崎」の人気は国内だけにとどまりません。 2003年には世界的に有名な酒類のコンペであるISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)において、山崎12年が日本のウイスキーとして初めて金賞を受賞しました。その後も、2010年にISCで山崎1984が最高賞を獲得するなど、毎年のように受賞しています。また、イギリスのウイスキー専門誌が主催する世界で唯一の国際的なウイスキーコンペティションWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)においても、2012年に山崎25年が「ワールド・ベスト・シングルモルト」に選出されています。

山崎の知識

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「山崎」の「崎」は「山」と「奇」を組み合わせた漢字ですが、ラベルに書かれた「崎」の文字は実は少し違っています。「山」に、かつてのサントリーの社名である寿屋の「寿」をくずした文字を組み合わせているのです。このラベル文字は生みの親である当時のサントリーのマスターブレンダー、佐治敬三の直筆です。細部に渡ってこだわりと誇りが感じられますね。

おすすめの飲み方・シチュエーション

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「なにも足さない、なにも引かない」というキャッチコピー通り、「山崎」はその純粋な香味が魅力です。まずはストレートで口に広がる味と香りを楽しんでみましょう。秋の夜長にミステリー小説のページでもめくりながら、ゆったりとお酒を楽しむ、というシチュエーションが似合いそうですね。冬はお湯を加えると一層香りが立ち上り、新たな味わいが生まれます。夏にはオンザロックスもおすすめですが、なるべく大きな氷を使って氷が溶けるのを防ぐようにしましょう。料理に合わせるならやはり和食、天ぷらなどがおすすめです。サクサクとした天ぷらの衣に、「山崎」のすっきりとした味わいがよく合いますよ。
ジャパニーズシングルモルトウイスキーの歴史は、この「山崎」から始まったと言っても過言ではないでしょう。本場スコットランドの野趣あふれる力強いシングルモルトウイスキーとは異なる、スモーキーさを抑えた繊細な味わいは、今や日本のウイスキーのスタンダードとなっています。山崎を基準にして、他のシングルモルトを飲み比べてみるのも面白いかもしれませんね。
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