のん兵衛のおすすめウイスキー#09「富士山麓」の特徴

今回のお題は「富士山麓」です。
酒類はジャパニーズウイスキーで、アルコール度数は一般的なウイスキーよりも高い50度です。
「樽熟原酒」をうたっていますが、実際にはブレンデッドのウイスキーです。
キリン社製で、ボトルにも日本人が好むようなフォルムを採用しています。
リビングにある棚に富士山麓のボトルがあるとちょっとカッコイイ！感じです。
富士山麓は数年前に一時原酒が足りなくなった等の影響で店頭から消えましたが、今は復活しています。
メーカーは違いますが、ＮＨＫのドラマ「マッサン」の影響で大きなウイスキーブームが起き消費が大幅に増えたあの頃ですね。
今回はのん兵衛的目線でジャパニーズウイスキー「富士山麓」について書きとめていきます。

富士山麓は度数が高いのでウイスキーに慣れていない人はストレートで飲む時は舌に乗せるようにして少しずつ口に含むようにしてください。
ストレートで口に含んでいくと、低価格帯のジャパニーズウイスキーにはない「上品さ」が顔を出します。
ジャパニーズはトゲを感じる銘柄が多いのですが、富士山麓はトゲを感じません。
上品な風味と少しの甘さを感じます。
度数が高いので注意が必要ですが、ストレートで口に含んだ後でしばらくそのまま、口中と鼻腔から味と香りを楽しめます。
ジャパニーズも色々試しましたが、同価格帯の他の銘柄と比べると味の点では富士山麓が勝ちます（あくまで私見です）。
例えばサントリーの「角」と比べると、味の華やかさ、美味さでは富士山麓が一歩リードします。

富士山麓は可能であればぜひストレートで楽しんでもらいたいウイスキーです。
度数が強いのでチェイサーを使ってもいいと思います。
加水して薄めてもいいのですが、風味をできるだけ損ないたくないならばはやりストレートです。
チェイサーの水はできれば軟水がいいと思います。
もし氷を落とすならば水道水で作るのではなく軟水のミネラルウォーターで作るか、若しくは外で氷を買ってきて使ってください。
水道水では富士山麓の風味が損なわれてしまうのでもったいないです。
寒い時期のお湯割りならば、薄めてもそれほど風味が損なわれることはありません。
香りも立ち、適度に度数も薄まるので試してみてください。
ハイボールも悪くはありませんが、上品な風味が消えてしまうので私はおススメしません。

ストレート、もしくはロックで合わせるのはやはり和食が最適です。お刺身には抜群の相性ですよ。
富士山麓は料理の相性はレンジ的に狭く、中華系や洋食には合いません。
和食一択ですから、普段から和食が多い方にはおススメできます。
乾き物には一通り合いますが、ドライフルーツはおススメしません。

一度ジャパニーズウイスキーを試してみたい、という人にはまず最初のファーストチョイスとしてもおススメします。
知名度的にはテレビＣＭの影響もあってサントリーの「角」の方が知られているかもしれませんが、私は富士山麓を推しますね。

富士山麓は私の近所の酒屋では700mlで1,500円程度で買えます。
ジャパニーズの低価格帯の中でも最低ランクの商品には600円台のものもいくつかあるので、それと比べると結構割高ですが、私的にはここら辺から中価格帯に入ってきます。
このウイスキーは他の安酒とは別に「ストレートで飲む要員」として確保しておき、家の棚に飾っておくと良いと思います。
お客さんが来た時に出しても恥ずかしくない酒ですし、見た目も美しいので飾り要員としても活躍してくれることでしょう。