ウイスキーを飲んだことがある方の多くが愛する「スコッチウイスキー」。世界5大ウイスキーの1つであり、ラインナップも豊富です。ここでは、そんなスコットランド産ウイスキーの歴史や分類、特徴についてご紹介します。
スコッチウイスキーのはじまり
12〜13世紀にアイルランドから蒸留技術が伝えられ、蒸留酒が作られるようになったことが、スコッチウイスキーの始まりです。当初は、薬酒として扱われており、修道院だけで製造されていました。
しかし、16世紀に宗教改革が起こり修道院が解散したことで、多くの場所で製造するようになりました。現在では、世界一生産量の多いウイスキーとなっています。
スコッチウイスキーの分類
スコッチウイスキーは5つに分類されます。製造に関わる蒸留所の数や、使われる原酒の種類が異なるため、味も香りも違ってきます。シングルモルト、ブレンデッドモルト、ブレンデッド、シングルグレーン、ブレンデッドグレーンとありますので、それぞれの特徴をひとつずつ確認していきましょう。
シングルモルトウイスキー
シングルモルトウイスキーとは、1つの蒸留所だけで作られた原酒のみを瓶詰めしたウイスキーのことです。原料には大麦麦芽のみを使用しています。シングルモルトウイスキーは、蒸留所ごとの土地や風土、水、気候などによって、それぞれに独自の味わいがあり、それがシングルモルトの魅力の1つでもあります。
シングルモルトウイスキーの代表銘柄
出典:http//bit.ly
ブレンデッドモルトウイスキー
ブレンデッドモルトウイスキーは、異なるモルトウイスキーを混ぜて作ったウイスキーです。複数の蒸留所のモルトウイスキー原酒を使っています。場合によっては、混ぜる原酒の種類は数十種類に及ぶこともあります。ヴァッテッドモルトウイスキーとも呼ばれます。
ブレンデッドウイスキー
ブレンデッドウイスキーの代表銘柄
出典:http//bit.ly
シングルグレーンウイスキー
シングルグレーンウイスキーは、1つの蒸留所のグレーンウイスキー原酒だけを使って作られたウイスキーのことです。トウモロコシやライ麦などが主原料とされています。
ブレンデッドグレーンウイスキー
ブレンデッドグレーンウイスキーは、ヴァッテッドグレーンウイスキーとも呼ばれ、複数の蒸留所の原酒を混ぜて作られたウイスキーのことです。トウモロコシなどの大麦以外を主原料としており、製品として販売されることはほとんどありません。
個性豊かなスコッチウイスキー
スコッチウイスキーは、大麦を原料としてイギリスのスコットランドで製造されるウイスキーです。アイリッシュ、バーボン、カナディアン、ジャパニーズと共に世界5大ウイスキーの1つで、種類も蒸留所の数も圧倒的に多く、世界一の生産量を誇ります。
泥炭を焚いて乾燥させるため、独特のスモーキーな香りが楽しめます。
ハイランド、ローランド、スペイサイド、アイラとスコッチ4大産地があり、それぞれで、味や風味が異なります。
スモーキーな香りが最も強いのがハイランド、すっきりとした味わいのローランド、スコッチウイスキーの中でも最も多く生産されているスペイサイド、個性的な香味を楽しめるアイラ。いずれもスモーキーさを味わいたい場合におすすめのウイスキーです。
スコッチウイスキーは、他のウイスキーにはない強めのスモーキーな香りが特徴です。クセが強い分ハマりやすいため、多くの人に愛されています。まだ飲んだことがない方は、ぜひ試してみてください。
- ウイスキー銘柄 - スコッチウイスキー
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