スコッチウイスキー『スプリングバンク』とは?

スコッチウイスキー『スプリングバンク』とは?

スプリングバンクは、「モルトの香水」といわれるほど芳醇な香りを放つおすすめシングルモルトスコッチウィスキーです。そんなスプリングバンクの特徴などをご紹介します。 2017年11月30日作成

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スプリングバンクは、「モルトの香水」といわれるほど芳醇な香りを放つおすすめシングルモルトスコッチウィスキーです。そんなスプリングバンクの特徴などをご紹介します。 2017年11月30日作成

「スプリングバンク」は、スコットランドの南、キンタイア半島のキャンベルタウンでつくられています。「モルトの香水」と評されるほど芳醇な香りのシングルモルトです。ローランド地方の中でも特別なこの地域は、かつては一大ウイスキー産地として名を馳せていました。日本のウイスキーの父、竹鶴政孝が研修に赴いた蒸留所「ヘーゼルバーン」もこの地域にありましたが、現在はスプリングバンク蒸留所がヘーゼルバーンもつくっています。

スプリングバンクの主な特徴

爽やかな柑橘系の香りと、シロップを思わせるような甘い香りが鼻を包みます。桃やオレンジ、レモンなどの果物を想像される方もいるでしょう。味わいも、まずフルーティさが感じられます。甘みもあり、非常にしっかりとした味。後味は若干ビターで酸味もあり、余韻をしっかり残しながら心地よく消えていきます。様々な風味を組み合わせた複雑な味わいが、キャンベルタウンの伝統的な特徴です。

スプリングバンクの歴史

キャンベルタウンは400年以上も昔から蒸留文化を持つ町で、ウイスキー生産に関する伝統がある街。小さな町ですが、かつては30以上の蒸留所があり、ウイスキーの都と呼ばれていました。しかし、現在は蒸留所の数は激減。スプリングバンク蒸留所は、1828年に創業後すぐに現オーナーのミッチェル家に買収されます。スコットランドでは珍しい独立資本経営の蒸留所です。スプリングバンクは、町の近郊にあるクロスヒル湖の水を仕込み水として利用しています。この湖は、19世紀に第7代アーガイル公キャンベルがウイスキーの都である町の為に造らせた湖としても知られています。

スプリングバンクの知識

スプリングバンク蒸留所の特徴的な点は、ボトリング設備を所有していること。自社でボトリングを行っています。また、数少ないフロアモルティングを行っている蒸留所でもあり、全ての麦芽をフロアモルティングでまかなう唯一の蒸留所です。スプリングバンク蒸留所は現在、スプリングバンクの他に「ヘーゼルバーン」と「ロングロウ」の3つのブランドを製造。蒸留方法とピートを炊き込む割合を変え、味に変化を出しています。フェノール値はそれぞれ、8ppm、0ppm、50ppmで、ロングロウが最もピーティで男性的なウイスキーと表現されています。生産割合は、スプリングバンク7割、ヘーゼルバーン2割、ロングロウ1割ほどです。

おすすめの飲み方・シチュエーション

スプリングバンクは、香りがとても豊かで複雑です。その良さを存分に堪能したいのならば、ストレートがおすすめ。それから徐々に加水していくと良いでしょう。加水することによって、華やかな香りが一層開きます。ロックもまた、香りを十分に楽しめるのでおすすめです。水割り、ソーダ割にしてしまうと、香りがぼやけてしまうかもしれません。スプリングバンク、ヘーゼルバーン、ロングロウの3種類は、全く特徴が異なるウイスキーなので、比べ飲みをして楽しんでみるのもいいですね。

スプリングバンクは「モルトの香水」と呼ばれるほど、芳醇で複雑な香りを放つシングルモルトです。スプリングバンクを味わった後は、ヘーゼルバーン、ロングロウと、ぜひ飲み比べも楽しんでみてくださいね。

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