ゲール語で「野原の片隅」を意味する「オーヘントッシャン」は、ローランド伝統の3回蒸留をかたくなに守り続けている蒸留所として知られています。蒸留所はローランドにありながらも、仕込み水はハイランド産の水を使っている少し珍しい蒸留所でもあります。大都市グラスゴーから車で20分ほどの場所で生まれる美しい黄金色のシングルモルトは、女性にも人気です。
オーヘントッシャンの主な特徴
バーボン樽に由来するバニラのような甘い香りが鼻をくすぐります。爽やかな柑橘系の飲みやすい印象を与える香りです。味わいはとてもなめらかで、甘みが舌に広がります。こちらも香りと同じく爽やかな柑橘系。ハーブを思わせるような味と甘みが混ざり合います。後味は非常にすっきりとしていて、シングルモルトの中でも飲みやすい1本です。シングルモルト入門用としてもおすすめできるウイスキーといえます。
オーヘントッシャンの歴史
アイルランド系移民によって1823年に創業されたとされていますが、定かではありません。第二次世界大戦中の1941年にドイツ軍の空爆によって建物が崩壊し、大量のウイスキーがクライド川に流れました。このとき、クライド川は琥珀色に染まったと伝えられています。その後無事に建物は再建され、1984年にモリソンボウモア社が買収、94年からは日本のサントリーが所有しています。サントリーはオーヘントッシャンの他にも、「ボウモア」と「グレンギリ―」を所有しており、スコットランドのウイスキーに力を注いでいます。
オーヘントッシャンの知識
オーヘントッシャンの特徴は、スコッチには珍しい3回蒸留にありますが、蒸留回数が増えるとウイスキーの風味はどう変わるのでしょうか。蒸留を重ねた分アルコール度数は高くなり、純粋なアルコールへと近づきます。原料やその他の特徴は薄れていきますが、舌触りがなめらかで癖のない飲みやすいウイスキーになっていくのです。3回蒸留されたスピリッツ(ウイスキー原酒)のアルコール度数は、約81~82%で、2回目の蒸留(約70%)と比べて高くなります。 しかし、その後加水しボトリングするので、最終的なオーヘントッシャンオーヘントッシャンのアルコール度数は40%です。オーヘントッシャンオーヘントッシャンのボトル下部を見ると、3つのポットスチルが浮き出ているのがわかります。これは、3回蒸留の伝統を守っていることを示しているもので、オーヘントッシャンオーヘントッシャンのこだわりを感じさせるデザインです。
おすすめの飲み方・シチュエーション
オーヘントッシャンは非常に飲みやすく、女性にもファンが多いウイスキーです。アルコールに慣れていない方でも、ストレートで飲めるかもしれません。ロック、水割り、ソーダ割など、どの飲み方でもなめらかで飲みやすい特徴は失われないので、お気に入りの飲み方を探してみてください。色合いが美しく、香りも華やかで甘さも目立つため、デートの際のお酒としてもおすすめです。
オーヘントッシャンは、3回蒸留の伝統とこだわりの結晶です。色合いも美しく、香りと味わいは甘くフルーティ。グラスゴーにもほど近いので、機会があればぜに蒸留所を訪れてみてください。癖がなく飲みやすいこのウイスキーは、強烈で癖の強いシングルモルトの印象を一気に変えてまうかもしれません。
オーヘントッシャンの種類
オーヘントッシャン 12年
出典:http//bit.ly
アメリカンオークバーボン樽で12年以上熟成したモルトウイスキーを使用。
トーストしたアーモンド、キャラメルのような香りとスムースな味わいが特長です。
オーヘントッシャン スリーウッド
出典:http//bit.ly
バーボン樽、オロロソシェリー樽、ペドロヒメネスシェリー樽の3種類の樽で熟成したモルトです。
オーヘントッシャン アメリカンオーク
ファーストフィルのバーボン樽で熟成した原酒を100%使用したシングルモルトウイスキーです。
「オーヘントッシャン」らしいスムースでエレガントな味わいに加え、
バーボン樽由来のウッディネス(熟成木香)やバニラ香が感じられる甘く華やかな香味が特長です。
出典:http//bit.ly
- ウイスキー銘柄 - スコッチウイスキー
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