香りが刺激的なスコッチウイスキー『アードベッグ』の特徴、歴史、おすすめの飲み方など

香りが刺激的なスコッチウイスキー『アードベッグ』の特徴、歴史、おすすめの飲み方など

スモーキーで強烈なスコッチウイスキー「アードベッグ」の香りは、好き嫌いが分かれるかもしれませんが、一度ハマるとやめられなくなる深さがあります。今回はおすすめの飲み方や特徴などを解説します。 2017年12月02日作成

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スモーキーで強烈なスコッチウイスキー「アードベッグ」の香りは、好き嫌いが分かれるかもしれませんが、一度ハマるとやめられなくなる深さがあります。今回はおすすめの飲み方や特徴などを解説します。 2017年12月02日作成

アイラ島で最も強いピート香を大麦麦芽に焚きつける蒸留所「アードベッグ」。麦芽のフェノール値は55~65pmと最大の値を誇ります。個性の強いウイスキーですが、それゆえ惹かれるという通な人はもちろん、老若男女問わず、熱烈なファンを獲得し続けています。

アードベッグの主な特徴

出典:https//goo.gl

スモーキーさがガツンと鼻を打つような感覚から始まる「アードベッグ」の香りは強烈で、そのほかにも、ヨード臭やピーティなども存分に感じることができます。強烈な香りの洗礼を受けた後は、その奥にまろやかな甘い香りが広がり、安心感にも似た喜びを感じることができます。味わいは鋭く、強い刺激が舌を襲います。スパイシーさも感じられるかもしれません。こちらも少し慣れれば、「アードベッグ」の複雑で刺激的な味わいだけではなく、甘みのある深い味が余韻として残ります。

アードベッグの歴史

「アードベッグ」は、ゲール語で「小さな丘、岬」を意味します。蒸留所は、「ラフロイグ」「ラガヴーリン」にほど近い海辺にあります。1815年にジョン・マクドーガルによって創業され、100年近くマクドーガル家によって経営されてきましたが、20世紀に入るとオーナーが転々と変わります。安定生産が難しい時期もあり、ついに1980~89年の間は生産休止に追い込まれました。その後も不安定な操業状態が続きましたが、1997年にグレンモーレンジ社(現モエヘネシー・ルイヴィトン社)に買収されたことによって、ようやく安定した操業が行われるようになり、「アードベッグ」は蘇りました。

アードベッグの知識

「アードベッグ」の熱烈なファンのことを、「アードベギャン」といいます。「アードベッグ」の刺激的で甘みのある風味に惚れ込み、「アードベッグ」の蒸留所の経営が危ぶまれる時期においても、「アードベッグ」を支えてきた熱狂的なファンたちのことです。生産量は、130万リットルと、「キルホーマン」を除いてアイラでは最も少ないのですが、75%を自社のシングルモルトブレンデッド用に、残りの25%を「シーバスリーガル」や「バランタイン」などのブレンデッド原酒用にしています。 「アードベッグ」は、他の蒸留所と異なり、非常に個性的な名前をつけたウイスキーを生産しています。定番の10年のものに加えて、「ウーダガール」や、「コリーヴレッカン」といったゲール語の商品名です。「ウーダガール」は、「暗く神秘的な場所」と言う意味で、「アードベッグ」の蒸留所の近くにある美しい湖の名前から取っています。 ちなみに、この湖から「アードベッグ」は仕込み水を取っています。「コリーヴレッカン」は、アイラ島とジュラ島の間にある海域の名称のことで、渦潮が発生する海域としても知られています。このため、ラベルにも渦巻き状のペイントがなされています。

アードベッグのおすすめの飲み方・シチュエーション

その強烈な個性を存分に堪能したいのなら、まずストレートで楽しんでいただくのが一番ですが、アイラを経験したことがある方でも、最初はおそらく強すぎると感じてしまうでしょう。ロックにすると多少加水され、「アードベッグ」の奥ゆかしい甘みが表に出てくるので、初めはロックが飲みやすいかもしれません。慣れてきたら、ぜひストレートも楽しんでみてください。

香りが非常に刺激的なので、一人で飲んだり友達と楽しみながら飲んだりすると良いでしょう。もしかしたら、強烈な経験の共有が「アードベギャン」という仲間意識に繋がっていったのかもしれませんね。

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