アイリッシュウイスキーを飲んだことはありますか?香味が穏やかで口当たりも軽快なため、飲みやすいウイスキーです。ここでは、アイリッシュウイスキーの歴史や分類、魅力についてご紹介します。
アイリッシュウイスキーの歴史
アイリッシュウイスキーの誕生は6世紀。アイルランドの修道増が、香水の製造の蒸留技術を持ち帰り、お酒作りに応用したことが始まりといわれています。
アイリッシュウイスキーは最古のウイスキーともいわれていて、19世紀の世界のウイスキー市場の6割はアイリッシュウイスキーがシェアを占めていました。しかし、20世紀以降は、独立戦争の経済制裁やアメリカの禁酒法などの影響によりシェアを落とし、蒸留所が相次いで閉鎖していきます。
一時は100以上あった蒸留所も今では4つほどになりました。
アイリッシュウイスキーの分類
アイリッシュウイスキーは4つの分類に分けられます。それぞれの分類で原料や製造方法が異なりますので、ひとつずつ確認していきましょう。
ポットスチルウイスキー
「ポットスチルウイスキー」は、アイルランド独自の製法で製造されています。発芽大麦と未発芽大麦を原料とされており、単式蒸留器で作られたウイスキーです。連続弐蒸留器に比べると長時間煮沸するため、複雑な味わいと香りが楽しめます。
モルトウイスキー
モルトウイスキーは、大麦の麦芽だけを原料にしたウイスキーのことです。シングルモルトアイリッシュウイスキーとも呼ばれています。蒸留所の場所によって名称などが変わるため、モルトウイスキーだけでなく、大麦麦芽で作られたウイスキーを、「スコッチウイスキー」「アメリカンウイスキー」などと呼ぶこともあります。
グレーンウイスキー
グレーンウイスキーは、トウモロコシや小麦などを原料として、連続式の蒸留器で蒸留し製造したものです。香りも味わいも軽く穏やかなので、サイレントスピリッツという名前でも呼ばれています。
グレーンウイスキーは、風味をやわらげるために、ブレンデッドウイスキーとして使われることが多いです。モルトに比べると香りや味はやや乏しく感じることが多いです。
ブレンデッドウイスキー
ブレンデッドウイスキーは、モルト原酒とグレーン原酒を混ぜて作ったウイスキーのことです。ブレンドして作られたウイスキーなので、ブレンデッドウイスキーと呼ばれています。ブレンドされたウイスキーのそれぞれの長所が引き立ち、香りも味も豊かに仕上がります。
アイリッシュウイスキーの特徴
バーボン、スコッチ、ジャパニーズ、カナディアン、アイリッシュの世界5大ウイスキーのなかでも、アイルランドのアイリッシュウイスキーは、滑らかな味わいが特徴です。
大麦麦芽と発芽していない大麦をメインに、オート麦など5種類の原料を混ぜて作られたウイスキーです。アイリッシュウイスキーは、複数回蒸留を行うため、滑らかで軽快な飲み口でクセがなく、飲みやすいのも特徴です。
ウイスキーのクセや香味が苦手な方でも、美味しく楽しめます。
アイリッシュウイスキーは世界の5大ウイスキーの1つであり、昔から多くの人に愛されています。4つに分類されており、それぞれ特徴も異なります。滑らかでクセのない味わいで非常に飲みやすいので、是非一度飲んでみてください。
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