アイリッシュウイスキーは世界5大ウイスキーの一つ。スコッチウイスキーとともにウイスキーの祖ともいわれていますが、近年まで衰退の一途をたどり、かつては数百あった蒸溜所も、今では英国領北アイルランドのブッシュミルズ、アイルランド共和国のクーリー、ミドルトン、そしてキルベガンの4つだけとなってしまいました。
しかし、最近は再び人気が高くなってきているところです。特徴は、大型のポットスチルで3回蒸溜を行う点。これにより雑味がなくすっきりしたライトな味わいが生まれます。またノンピーテッド(ピートで炊き込まない製法)により、原料由来のアロマが引き立ちます。今回は、そんなアイリッシュウイスキーの中でもおすすめの銘柄を5つご紹介します。
ブッシュミルズ
カネマラ
タラモアデュー
ジェムソン
ティーリング
アイルランドにはかつて何百もの蒸溜所があり、ウイスキーづくりが盛んでした。12世紀には既にウイスキーを飲んでいたという記録も残っているそうです。
しかし、アメリカの禁酒法時代にアメリカで出回った粗悪ウイスキーに、アイリッシュラベル(実際にはアイリッシュウイスキーではなかったようです)が貼られ、評判を落とします。また、長く続いた内戦により政情が安定しなかったこともあって、多くの蒸溜所が閉鎖に追い込まれてしまいました。
しかし、ウイスキー作りの伝統と実力は確かなもので、ここ数年はアメリカ市場でジェムソンが人気を集めるなど、盛り上がりを見せてきています。今後も動向に注目したいところですね。
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