世界5大ウイスキーの一つ。アイリッシュウイスキーおすすめ銘柄5選をご紹介

世界5大ウイスキーの一つ。アイリッシュウイスキーおすすめ銘柄5選をご紹介

世界5大ウイスキーの一つ、アイリッシュウイスキー。
ノンピーテッド製法により引き立つアロマが特徴です。今回は人気の5銘柄を厳選してご紹介します。 2017年12月09日作成

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世界5大ウイスキーの一つ、アイリッシュウイスキー。
ノンピーテッド製法により引き立つアロマが特徴です。今回は人気の5銘柄を厳選してご紹介します。 2017年12月09日作成

アイリッシュウイスキーは世界5大ウイスキーの一つ。スコッチウイスキーとともにウイスキーの祖ともいわれていますが、近年まで衰退の一途をたどり、かつては数百あった蒸溜所も、今では英国領北アイルランドのブッシュミルズ、アイルランド共和国のクーリー、ミドルトン、そしてキルベガンの4つだけとなってしまいました。

しかし、最近は再び人気が高くなってきているところです。特徴は、大型のポットスチルで3回蒸溜を行う点。これにより雑味がなくすっきりしたライトな味わいが生まれます。またノンピーテッド(ピートで炊き込まない製法)により、原料由来のアロマが引き立ちます。今回は、そんなアイリッシュウイスキーの中でもおすすめの銘柄を5つご紹介します。

ブッシュミルズ

出典:https//goo.gl

ブッシュミルズはアイルランドに現存する蒸溜所(ブッシュミルズは英国領北アイルランド内)の中でも長い歴史を誇っています。1608年にはすでにイングランド王ジェームズ1世から公式に蒸溜免許が授与されていたという記録があることから、現存する最古の正規蒸溜所ともいわれます。 製造方法は3回蒸溜にノンピーテッドのモルトを使用という、まさにアイリッシュスタンダードといえるもの。バーボン樽やシェリー樽を使って熟成されたバニラ香と、口当たり良く芳醇な甘みのある味わいが特徴です。

カネマラ

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カネマラは1989年に国策によって誕生したクーリー蒸溜所で製造されているブランド。アイリッシュウイスキーの中でも異色の存在として知られてます。 というのも、アイリッシュの典型的な製造法であるノンピーテッド製法を使用せず、ピートを焚いて乾燥させて麦芽を使用しているからです。また、通常のアイリッシュは3回蒸溜ですが、カネマラは2回蒸溜のスタイル。 これによりアイリッシュらしからぬスモーキーな味わいに仕上がっています。主製品のカネマラ12年は、熟成が進んだバランスのとれたモルトと、ピートの香りが絶妙です。

タラモアデュー

タラモアはアイルランド中部にある町の名前です。タラモアデューはかつてこの地にあったタラモア蒸溜所でつくられていましたが、1950年代に蒸溜所が閉鎖し、現在はジェムソンと同じミドルトン蒸溜所で製造されています。 名前の「デュー」は「しずく(DEW)」の意味ですが、実はかつての経営者、ダニエル・E・ウィリアムスのイニシャルに掛けているともいわれています。 ジェムソンに継ぐNo.2の出荷量を誇り、軽やかなアロマと繊細な味わいで、アイリッシュウイスキーを初めて飲んでみようと思っている人にも自信をもっておすすめめできるブランドです。

ジェムソン

ジェムソンはアイリッシュウイスキーNo.1の出荷量を誇り、世界で最も飲まれているアイリッシュウイスキーです。1780年に設立され、ノンピーテッドで3回蒸溜を行う典型的な製法でつくられるスムーズで豊かな味わいが特徴です。 長く不振に喘いでいたアイリッシュウイスキーの市場を盛り上げた立役者といわれており、特にアメリカ市場で人気を博しています。主力製品のジェムソン・スタンダードは、アイリッシュらしいまろやかなアロマ、なめらかなのど越しが味わえます。日本でもリーズナブルな価格で購入できるのが嬉しいですね。

ティーリング

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ティーリングはカネマラなどを製造するクーリー社の元従業員ジャック・ティーリングとアレックス・チャスコが設立したブランド。 大手では作れないウイスキー作りを目指して、首都ダブリンにインディペンデントボトラー(独立瓶詰め業者)を創設しました。 蒸溜所から原酒を樽で買い付け、製造元のウイスキーとは異なる熟成樽や熟成年数、風味のウイスキーを、独自のラベルで販売する業者です。スコットランドではごく当たり前に行われている手法ですが、大手メーカーの寡占状態となっているアイルランドでは非常に珍しい存在です。

アイルランドにはかつて何百もの蒸溜所があり、ウイスキーづくりが盛んでした。12世紀には既にウイスキーを飲んでいたという記録も残っているそうです。

しかし、アメリカの禁酒法時代にアメリカで出回った粗悪ウイスキーに、アイリッシュラベル(実際にはアイリッシュウイスキーではなかったようです)が貼られ、評判を落とします。また、長く続いた内戦により政情が安定しなかったこともあって、多くの蒸溜所が閉鎖に追い込まれてしまいました。

しかし、ウイスキー作りの伝統と実力は確かなもので、ここ数年はアメリカ市場でジェムソンが人気を集めるなど、盛り上がりを見せてきています。今後も動向に注目したいところですね。

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