アイリッシュウイスキー『タラモアデュー』。ノンピーテッド製法で作るからウイスキー初心者にもおすすめ。

アイリッシュウイスキー『タラモアデュー』。ノンピーテッド製法で作るからウイスキー初心者にもおすすめ。

タラモアデューの名前は、アイルランド中部のタラモアという町にあった蒸留所が由来。
ここではタラモアデューの特徴や歴史、おすすめの飲み方について解説します。 2017年12月10日作成

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タラモアデューの名前は、アイルランド中部のタラモアという町にあった蒸留所が由来。
ここではタラモアデューの特徴や歴史、おすすめの飲み方について解説します。 2017年12月10日作成

タラモアデューは、ジェムソンに次ぐ出荷量をを誇るアイリッシュウイスキーNo.2のブランドです。 もともとはアイルランド中部にあるタラモアという町にあった蒸溜所でつくられていました。創業以来ノンピーテッド製法を守り続けており、ライト&スムーズな伝統の味は今も変わりません。

タラモアデューの主な特徴

香りはアイリッシュウイスキー伝統の麦類の軽やかな香りと、かすかな柑橘系の風味。甘めでバランスのとれた味わいが特徴です。後口はあくまで爽やかでライトですが、水で割ってもバランスが崩れないしっかりとした味です。 非常に繊細でなめらかな穀物香は、多くの専門家から高い評価を受けています。ラインアップは、タラモアデュー、タラモアデュー12年で、いずれもブレンデッドウウイスキーです。

タラモアデューの歴史

出典:https//goo.gl

イケル・モロイ氏によってアイルランド中部のオファーリー州「タラモア」で創業され、かつてはアイルランドで最も成功したウイスキー銘柄の一つでした。発売時につけられたキャッチコピーは「Give every man his dew」で、このコピーがアイルランド中で大評判となり、タラモア蒸留所の大躍進につながったのです。

しかし、20世紀に入るとほかのアイルランドの蒸留所同様衰退し、1954年に蒸留所は閉鎖。現在のタラモアデューはジェムソン同様ミドルトン蒸留所で作られています。

タラモアデューの知識

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創業者はマイケルモロイでしたが、その後、甥のバーナード・ダリーに引き継がれ、さらにその息子のキャプテン・バーナード・ダリーに引き継がれます。 しかし、キャプテン・ダリーは国際的なポロ選手で、ウイスキービジネスにはあまり興味をもっていませんでした。そこで彼が蒸留所の運営を任せたのが、技師のダニエル・E・ウィリアムスでした。 タラモアデューの「デュー」は英語でつゆ(DEW)の意味ですが、ダニエル・E・ウィリアムスの頭文字「DEW」とも掛けられています。タラモアデューは彼がキャプテンバーナードに熱心に働きかけて発売に至ったウイスキーなのです。

おすすめの飲み方・シチュエーション

オイリーな味わいもあるので、ロックや水割り、ハイボールでアイルランドの伝統料理と一緒にいただくのがおすすめ。

水割りは、ウイスキーと水を1:2の割合にしましょう。あまり氷を入れると水っぽくなってしまうので、なるべく少なめに入れるのがポイント。水は軟水を使うと、やわらかい仕上がりになって食事に合います。

アイリッシュウイスキーのお供といえば、やはりフィッシュ&チップス!アイルランドではタラがスタンダードですが、ほかの魚でも大丈夫。

まずは、じゃがいもを皮付きのまま適当な大きさに切り、ラップに包んでレンジで温めます。魚は大きめに切って塩コショウをしておきます。ボウルにてんぷら粉と炭酸水(なければ水)を入れて混ぜます。衣を付けた魚とポテトを別々にカラッと揚げたら出来上がりです。ソースはモルトビネガーがあればベストですが、なければケチャップやマヨネーズ、マスタードでも美味しくいただくことができます。

タラモアにあるかつての蒸留所の建物は、ほとんど取り壊されてしまいましたが、運河沿いにあった熟成庫は拍部博物館となっています。 また、タラモアデューのブランドを買収したグラント&サンズ社が蒸留所を復活させる計画もあるようです。再びタラモアの地でつくられたタラモアデューが飲める日も、そう遠くはないかもしれませんね。
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