ウィスキーの風味には生産地が大きく影響します。古くからスコットランド、アイルランド、アメリカ及びカナダが4大ウイスキーと呼ばれる産地でしたが、現在は日本も加わり5大ウイスキーと呼ばれるようになりました。日本のウイスキー生産は、1923年にサントリーの前身である寿屋が蒸留場を創設したことで始まったので、他の産地に比べると歴史的には浅いといえます。
しかし、各メーカーが原酒から作り自らブレンドする点など、その高い技術力が世界で高く評価されています。今回は、そんなジャパニーズウイスキーの中でもおすすめの銘柄を厳選してご紹介します。
北海道に1934年に作られた余市蒸溜所で誕生したシングルモルト。ニッカウヰスキーの原点ともいえる製品です。本場スコットランドでウイスキーづくりを学んだ竹鶴政孝が選んだ土地だけあり、本格的なウイスキーを製造するのに最適な場所であったことは、
余市を一口飲めば理解できます。創業時から続く「石炭直火蒸溜」は、政孝がロングモーン蒸溜所で学んだ伝統的な手法で、スモーキーな香ばしさと重厚さを生み出しています。また、大麦麦芽の甘みと樽熟成が調和し、コクのあるなめらかな味わいに仕上がっています。ラインナップは
シングルモルト余市、
10年、
12年、
15年の4種類です。
国内におけるウイスキー市場は、サントリーとニッカウヰスキーがほとんどのシェアを占めています。サントリーはa href="http://bit.ly/2MBzuuq" target="_blank">山崎と
白州、ニッカウヰスキーは
余市と
宮城と、2つずつ蒸溜所を所有しており、それぞれの環境条件などがウイスキーの味や香りに色濃く反映されています。機会があれば、飲み比べてみるのも面白いかもしれませんね。